ワイヤーフレームは、Webデザインやアプリなどのシステム開発において元にするWebページの設計図にあたるものです。
本記事ではワイヤーフレームの作成方法について、基本的な手順やツールの活用方法、設計するポイント注意点など解説していきます。
目次
ワイヤーフレームは、Webデザインやアプリケーション開発の初期段階で使用される設計ツールです。
具体的には、Webサイトやアプリのレイアウト、コンテンツ配置、ナビゲーション、UI(ユーザーインターフェース)の要素などを視覚的に表現するために使用されます。
ワイヤーフレームには以下のような4つの目的があります。
これらのワイヤーフレームはWebプロジェクトの成功に不可欠なツールとなっています。
次にワイヤーフレームの作成手順を見ていきましょう。
まず、ワイヤーフレームを作成する前にWebサイトのサイトマップを作成します。
サイトマップはWebサイトのページ構造やナビゲーションを示すもので、ワイヤーフレーム作成の基礎にあたります。
次に、ワイヤーフレームを作成するページを選択します。
トップページやサービスページなどの主要なページを優先しましょう。
ページの数が多い場合は、段階的にワイヤーフレームを作成していくこともできます。
選択したページごとに、基本的なレイアウトを考えます。
例えばヘッダー、フッター、ナビゲーションメニュー、コンテンツ領域などの配置やサイズを考慮し、各要素の相対的な位置関係を決めていきます。
ワイヤーフレームの作成手法はさまざまです。
手書きや専用のデザインツールを使用する方法や、オンラインツールを活用する方法などがあります。
選んだ手法に基づいて、各ページのワイヤーフレームを作成していきましょう。
手順を追ってワイヤーフレームを作成することで、Webサイトやアプリのデザインと機能の方向性を明確にし、開発プロセスをスムーズに進めることができます。
ワイヤーフレーム作成時のポイント、注意点は以下になります。
ワイヤーフレームを作成するページを選ぶ際には、主要なページや機能を優先することが重要です。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツや機能を提供するページに焦点を当てましょう。
ワイヤーフレームはデザインの段階ではなく、機能や配置の段階で役割を果たします。
過度なデザインのこだわりは、ワイヤーフレームの目的を逸脱させる可能性があります。
デザインは後の段階で行うべきです。
モバイルデバイスとデスクトップデバイスでは表示領域や操作性が異なるため、スマホ版とPC版のワイヤーフレームを別々に作成することが重要です。
UX(ユーザーエクスペリエンス)を最適化するために、各デバイスに適したレイアウトを考慮しましょう。
競合サイトの分析は、ワイヤーフレーム作成の際に重要なステップです。
競合サイトの成功要因やユーザーのニーズを把握し、それを参考にして自社のワイヤーフレームを改善しましょう。
これらの注意点を踏まえて、ワイヤーフレームの作成に取り組んでみてください。
適切なページ選択、デザインへの適切な焦点、デバイスごとの最適化、競合サイトの分析は、効果的なワイヤーフレーム作成のために重要な要素になります。
ワイヤーフレーム作成には、以下のツールがおすすめです。
パワーポイントは、ワイヤーフレーム作成に使える便利なツールの一つです。
以下にパワーポイントの特徴を紹介します。
パワーポイントは使いやすく直感的なインターフェースを備えており、初心者でも扱いやすいです。
パワーポイントには多様なテンプレートが用意されており、ワイヤーフレーム作成に役立ちます。
パワーポイントでは、テキストボックスや図形などのオブジェクトを自由に配置して、ワイヤーフレームを作成することができます。
パワーポイントは元々プレゼンテーション作成に特化したツールですので、ワイヤーフレームをクライアントにプレゼンテーションする際にも便利です。
パワーポイントは、簡単なワイヤーフレームの作成やプレゼンテーションに適したツールです。
手軽に始めたい場合や既に使い慣れている場合は、パワーポイントを活用することをおすすめします。
エクセルは、ワイヤーフレーム作成に使える便利なツールの一つです。以下にエクセルの特徴を紹介します。
エクセルのシートは格子状に分かれており、ワイヤーフレームのグリッドを作成するのに適しています。
セルの結合機能を使うことで、複数のセルをまとめて1つの要素として扱うことができます。
エクセルではテキストや図形をセルに挿入することができ、ワイヤーフレームの要素を表現するのに便利です。
エクセルには数式や計算機能が備わっており、ワイヤーフレームのサイズや位置の計算に利用することができます。
エクセルは、シンプルで使いやすいインターフェースと多機能性が特長です。
もともと表計算ソフトウェアとして知られていますが、ワイヤーフレーム作成にも活用することができます。
cacooは、クラウドベースのワイヤーフレーム作成ツールで、以下の特徴を備えています。
cacooには多くのワイヤーフレーム用テンプレートが用意されており、迅速な作成をサポートします。
複数のユーザーが同時に編集できるため、チームでのワイヤーフレーム作成や共同作業が容易に行えます。
ワイヤーフレーム作成に必要なさまざまなオブジェクトやシェイプが用意されており、効率的なデザイン作業を支援します。
cacooではワイヤーフレームに対してプロトタイプを作成することも可能で、アイデアの共有やユーザーテストに役立ちます。
cacooは、使いやすいインターフェースと共同作業機能、豊富なテンプレートがあり、ワイヤーフレーム作成に適したツールです。
特にチームでのプロジェクトやリモートワーク環境で効果的に活用できます。
ワイヤーフレーム作成は、Webプロジェクトの成功に欠かせない重要なものです。
ワイヤーフレームはウェブサイトやアプリの設計図であり、コンテンツ配置や機能のプランニングに役立ちます。
ワイヤーフレームを作成するためには、まずサイトマップの作成から始め、必要なページのレイアウトを決め、具体的なワイヤーフレームを書き起こします。
ワイヤーフレーム作成においては、ページの優先順位やデザインへの過度なこだわりに注意し、競合サイトの分析やスマホ版とPC版の別作成も重要です。
ワイヤーフレーム作成には、パワーポイントやエクセル、cacooなどのツールを活用することができます。
ワイヤーフレームを作成する際には、目的や読み手のニーズに合わせた具体的な情報を反映させ、見やすく分かりやすいデザインを心がけましょう。
正確で効果的なワイヤーフレームは、Webプロジェクトの成功に繋がる重要な要素です。
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